菜月の暴走

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俺の予想通り、せっかく県内でも、かわいいと評判な制服を着ているにもかかわらず女子生徒達は、制服に着られている感がすごく漂っていた。 「お前、あのドS女に切れられるぞ」 新入生達に夢中な淳也に呆れながら俺は言った。 「バッカだな。それとこれとは別だよ。あっでも菜月には言うなよ。」 目線を俺に向けることはせず淳也は答えた。 やれやれ…といった感じで自分の席に戻ろうとすると、急に淳也は俺の腕をガッシリ掴んだ。 「おい…なんだよ。」 「あれあれ!あの子見てみ!校門の…部活棟のとこの1人で歩いてるロングヘアの…」 淳也の言葉に窓の外をのぞきこむ。 「なぁ!まじかわいくね?今年の新入生の中でありゃトップクラスだぞ。」 確かに淳也のいうとおり、その新入生は、ついこの間まで中学生だったとは思えないほど、妙な落ち着き?かあり明らかに周りとは違うオーラを漂わせていた。 多分身長はちょっと小柄だが、整った顔立ちと細身のスタイル。 一般的にいってモテそうだ。
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