未来商事

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 翌朝いつもよりかなりゆっくりと家でくつろいでから、未来商事へと向かった。 既に島村と受付の女性はいた。 俺は昨日と同様に、ソファーに座り、島村と世間話を始めた。 それから一時間程して、島村が急に真剣な眼差しで、「うちの会社で働く気はないかね」と尋ねてきた。 俺は「ここは、何の仕事をしている会社なのですか?」と尋ね返した。 昨日も今日も、課長と受付の女性の二人しかいない、それに客も来ない。 どんな仕事をしているのかはもちろん、経営はうまくいっているのかがとても気になった。 またリストラされるのは嫌だったから。 島村の返事はこうだった。 未来商事は、様々な物資を調達し、送り届けるのが仕事で、日本ではあまり価値がなくても海外では家以上の価値がある場合もあり、今急成長をしている会社である。 山本君には、客から調達依頼のあった物資を調達してもらいたい。 給料は月70万でどうかね。 俺はどうしようか迷った。 あまりにも怪しい。 しかも給料が高額過ぎる。 一体何を調達しているのかが怖い。 でも、リストラを宣告されてからもうすぐ二ヶ月。 完全に失業するのは目前だった。 「あの、具体的には何を調達するのですか?」 「ん?ああ、決して違法なものの調達じゃあないよ。最初は戸惑うと思うけど直に慣れるよ」 島村はそう言って、一枚の書類を俺に差し出した。
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