未来都市

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 翌朝、昨日と同じくらいの時間に会社に着いたが、近藤だけしかいなかった。 「おはようございます。課長は?」 「おはようございます。もうすぐ出勤されると思います。」 どうやら島村はまだ出社していないようだ。 俺は近藤に挨拶してから、自分に割り振られた席に座った。  しばらくして、島村が出社した。 ・・・が、会社の出入口でない場所からであった。    一瞬、勝手口からかと思いかけたが、このビルには勝手口と言うものは存在しない。  一体どこから入ってきたのかとても気になった、が、そもそも仕事そのものが謎だったので、それに比べれば大したことはないと、あまり深く考えないことにした。  ・・・・実は、昨夜は飲みすぎて終電を逃し、結局会社で寝ていたが、格好が悪いので普通に出勤を装った・・・・なんてところかもしれない。    いずれにしろ、会社の仕事と同じで島村が話すまで待つことにし、仕事に取り掛かることにした。 「近藤さん、今日の仕事の書類を下さい。」 近藤に声をかけると、島村が、「山本君、今日は三人で本社へ行こう。」と言った。 そう言えば本社がどこにあるのかしらなかった。 しかし、宿泊の準備もしていないので、遠い場所なら一度帰らないといけない。 島村と近藤は、先程島村が出てきたドアの側で俺が来るのを待っていた。
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