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タイヤのない車。
人と同じように移動していくロボット。
そして、信じられない位に澄みきった青い空。
本当に夢と同じだった。
島村達の後を付いて行くと、大きな建物の中に入っていった。
ビルではなく、建物としか表現出来ないような建物だった。
「ここが本社だ。詳しい話はもう少し待ってくれ。」
島村があるドアの前で立ち止まり、カードをドアの横の機械に差し込みながら俺にそう言った。
ドアが開き、中に入ると、たくさんの荷物が壁からコンベアに乗って出て来るのを整理する作業をしているロボット達で一杯だった。
「ここに調達した物資が一度集められる。そして注文主の元へと行くんだ。」
島村が俺の耳元でそう言った。
音が大きいのでそれくらいでないと聞こえないのだ。
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