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──マスターと会わない日は、マスターベーションで性欲を発散させた。
マスターの意地悪そうにつり上がった口角。
マスターの愉快そうな目元。
竜と蛇。
激しい息遣い。巧妙な長い指。
全てが、鮮明に思い出せる。巧妙な指遣いも出来ないしそこまであたしの指はゴツゴツしてないけど妄想したら自然と愛液が零れるのだった。
あたしは恋しているのだろうか。マスターに。マスターの子孫を残したいのだろうか。マスターに殺されたいのだろうか。
ヌラヌラと滑る膣を激しく刺激しながら手で満足出来なくなり、ピンクローターを使った。
マスターに殺されたい。これは至高の、セックスの、最上級の、愛の形なのではないだろうか。
快楽に支配される脳内の片隅で哲学的なことを考えてみる。
哲学も心理学も、人間を動物として見た場合の原始的な学問なんじゃないのかなとも思える。フロイトなんて何でもエロいこと結びつけるし、ユングも然り。エロスとは人間本来の姿なのだ。
エロくない人間は生物としてどうかしているかインポなんじゃないかと思う訳で。もう考えが一貫しないけど。結局のところマスターベーションは気持ちいいが終わった後の眠さと虚しさは同等だった。
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