気持ち

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「ねえねえ、今日はどこ行くの?」 「えっと…まあ、ついてからの楽しみってことで」 「えー、気になるじゃん、でもまあ裕也君がそういうなら楽しみにしとくかな」 眩しいほどのゆきの笑顔。 告白したらゆきの笑顔もみれなくなるかもしれない、そんな不安が頭をよぎる。 「裕也君どうしたの?浮かない顔して」 不安が顔にでていたのか、裕也はゆきの言葉に焦った。 そしてそれを誤魔化すように声を少し張り上げて喋る。 「いやいや、めっちゃ楽しいよ!!あ、なあなあ俊一たちってかなりラブラブだと思わない?」 「え?俊一君たち?」 ゆきは不思議そうな表情をしている。 やってしまった…俊一達がラブラブなことなんて、いつも一緒にいるゆきは知ってるに決まってること。 今更話にだすことでもない。 あまりにもテンパってしまい変な話をだしてしまった。 「そうだねえ、あの二人みてるとほんと和むよね、あんな感じの付き合い憧れるなあ」 ゆきは裕也にむかい微笑みながら言った。 「だ、だよな、あんな感じになれたらいいよな」 「そうだね、なれたらいいね」 そんな微笑ましい二人を乗せ、電車は二人にとって忘れられないであろう場所へと向かい走っていくのだった。
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