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俊一のほうを向きながら喋っていると
「あの…」と女の子が話しかけてきた。
その声に振り向くとそこには茶髪で髪の長い女の子が立っていた。
「ここ空いてますか?」
俺の隣の席を指差しながらそう聞いてきた。
「あっ、空いてるよ、どうぞ」
そう言うとその女の子は「ありがと」と笑顔で言い、椅子に座った。
すると俊一が耳元で小さな声で喋りかけてきた。
「おい、裕也の隣の子マジで可愛いやん」
喋りかけられた時に俺も思ったが、たしかに可愛い。
一目惚れなんてすることほんとにあるのかと思っていたが俺は完全にその子に一目惚れをしてしまった。
「これから入学式を始めたいと思います」
いつの間にか体育館の壇上には人が立っており入学式が始まった。
しかし、隣の女の子が気になって仕方がない、入学式の間ずっと同じクラスだったらいいななんて、そんなことを考えていた。
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