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そこにいたのは佑太。
同じ名字だからまさかとは思ったが、そのまさかとは…
「初めまして。瀬野 佑太っす」
「どうも。紀羅です」
そう。あたしのホストでの名前は紀羅。
「もちづき」の「き」と、「そら」の「ら」を合わせて考えた名前だ。さすがにそらって名前を使うことができなかったから。
うわぁーバレそう。
佑ちゃんにすぐにバレそう。
あたしは軽く挙動不振になる。
「どうした?」
亜輝は佑ちゃん知らないんだよね。後で説明しとこう…。
「いや、別に」
あたしはネクタイを結び、椅子に座る。
「?…まぁいいか」
佑ちゃんはあたしが吸ってるタバコの銘柄を知っている。
うかつに吸えない…
あたしは急いで携帯を取り出す。
この前まで付けてたストラップが取れてしまったので、まず携帯だけじゃバレることはないと考えたからだ。
そして隣で携帯をいじっていた亜輝にメールを送る。
受信:そら
本文:弟さんあたしの友達…
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