勝手に妄想話~第3巻~

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そこにいたのは佑太。 同じ名字だからまさかとは思ったが、そのまさかとは… 「初めまして。瀬野 佑太っす」 「どうも。紀羅です」 そう。あたしのホストでの名前は紀羅。 「もちづき」の「き」と、「そら」の「ら」を合わせて考えた名前だ。さすがにそらって名前を使うことができなかったから。 うわぁーバレそう。 佑ちゃんにすぐにバレそう。 あたしは軽く挙動不振になる。 「どうした?」 亜輝は佑ちゃん知らないんだよね。後で説明しとこう…。 「いや、別に」 あたしはネクタイを結び、椅子に座る。 「?…まぁいいか」 佑ちゃんはあたしが吸ってるタバコの銘柄を知っている。 うかつに吸えない… あたしは急いで携帯を取り出す。 この前まで付けてたストラップが取れてしまったので、まず携帯だけじゃバレることはないと考えたからだ。 そして隣で携帯をいじっていた亜輝にメールを送る。 受信:そら 本文:弟さんあたしの友達…
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