プロローグ

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「おことばですがバサト様。あやつらが来たのは今日になってからで、その前までは普通の軍人がいました。」 「答えになってないな。我はなぜ攻撃しないのか、と聞いている。」 その言葉にガーテンは顔をしかめ、目を伏せた。 「……なんだか、嫌な予感がするんです。」 「嫌な予感?」 「私たちは敵の陣地を猛スピードで駆け抜けてきました。本陣はもうすぐです。……敵は今が一番危険なのに、このタイミングであんなやつらを…おかしいと思いませんか?」 バサトはもう一度敵に目を向けた。敵は虚ろな目で、ただ盾と武器を構えている。 「…確かに不気味だな。」 だが、いつまでもこうしている暇はない。そう、バサトは心の中で呟いた。 ────バサト達にはやるべきことがあったからだ。 命を懸けてもなお、守らねばならぬものが その後だった 彼が地獄を見たのは
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