第4章ーモヤモヤの正体?ー

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「理恵~お昼食べよ~。」 四時限目の授業が終わってすぐ,私は少し離れた理恵の元へ向かった。 勉強が大嫌いというわけではないけれど,やっぱり次の時間がお昼だと考えると,なかなか集中出来なくなる。 まぁ,他の授業も熱心に聞いているのかと言われたらそれはノーだけど。 「今日はどこで食べる?」 「中庭行かない?天気良いし。」 「良いね,行こ行こ!」 理恵と連れたって中庭に向かう。 そこにはベンチが置かれているから,今日みたいに天気の良い日にはお昼を食べるのにもってこいの場所だったりする。 「はぁ~…お腹へった。」 二人でベンチに腰掛け,持ってきたお弁当を開く。 「で?何の話か分かったの??」 「何が?」 上手に巻けた卵焼きを口に入れようとした所で問い掛けられる。 その姿が余程マヌケだったのか, 「食べてからでいいから。」 と呆れた声で言われた。 私はお言葉に甘えて,口におかずを入れて咀嚼する。 「分かったって何が?」 飲み込んでから質問の意味を問うと,理恵はハァ~と深い溜め息を吐いた。 「朝,私とあの二人が何について話していたか。」 その言葉と共にジトッとした目で見られ,おもわずうっとなる。 「そ,そんな事よりさ!理恵はどうなの?彼氏サンとは!!」 「は?」 いきなり話題転換をしたからか,彼女は眉をしかめた。 だって,このままだとなんか堂々巡りになりそうなんだもん。 「何でいきなり健一が出てくるのよ。」 「いや,最近どうなのかなぁと思って。」 言いながら頭の中に浮かぶのは,隣のクラスの活発な少年。 大人っぽい理恵に,子供のように無邪気な彼は一見合わないように思うが,これが案外相性はバッチリらしい。 そんな二人は中学からの付き合いだったりする .
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