透明人間

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家の場所は知っている。 前に、後をついて行ったことがあったから。 記憶を頼りに、俺は憧れの子の家に向かった。 「確か、一軒家だったよな。この辺にあるはずなんだけど‥‥」 記憶を振り絞り近くまでは来たが、はっきりとは思い出せない。 辺りを見渡す。この辺は住宅街で、そこら辺に似たような家が並ぶ。 んっ? あの、たくさんある住宅の中であの赤い屋根の家は‥‥ 「見つけた!!」 俺は、見つけた嬉しさに少し叫んでしまった。
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