翼、降り立つの巻。

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たぶん人生の中でこれほど頑張ったことはないだろうという程頑張っただろう。 それ程にオレは頑張った。 褒めてくれる人がいないので自画自賛するしかないのが虚しいのは内緒だ。 だがオレはようやくに町へと到着した。 さっきまで昇っていた太陽は山へと隠れようとしている。 夕方になったのだ。 ここへ来てかなり時間が経っていたことになる。 だけどやっと人がいるのだ。 ということはここが何処かが聞けるということだ。 あわよくば帰り道だって分かるかもしれない。 オレはそんなことを考え胸を踊らせていた。
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