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『思い出した?』
箱の声で、はっと我にかえる。
俺は、過去の、その余韻にひたり、遠いものでもみるかのように、まぶしいものでも見たかのように、目を細めた。
「いや・・・うん。思い出してた」
『あの頃の君は、輝いてた。自分を、信じてた。』
「・・・そうだな」
あの頃の自分は、一体何を原動力に頑張っていたのだろうか。
友人の笑顔だろうか。
父親の言葉だろうか。
自分の、夢だろうか。
結局映画はどうなったんだっけ?
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