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「……もし、契約しなかったら?」
「あなたを殺します」
アリュスの心に刺さるような鋭さと冷たさがこめられていた。
契約しなければ本当に殺されてしまうだろう。
「もちろん、あなたがそんなことをするとは思えませんが……ね?」
「その確信はどこから?」
「だってあなたはここにいるじゃないですか、自分の意志で。それに、あなたは選ばれた。そういうことです」
「…………わかった。契約しよう」
最初から契約しない気などなかった。
俺はうずうずしていた。
こんなマンガのような展開、なかなか燃えるじゃないか。
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