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公園を出て、坂から街を眺める
ゆっくりと騒ぎ出す、鮮やかな青の街
そして、地平線には大きな朝日が街全体を、そして僕の全てを照らしていた
それはまるで朝日が僕の背中を押しているかのようで、自分の希望の光でもあった
家に帰って学校の支度をする
テレビは朝のニュース番組がやっており、いつもと変わらなかった
朝食にトーストを食べ終え、歯を磨く
磨いた後、僕は顔を洗った
昨日までの自分は完全に洗い流せた気分だった
そして、鏡の中の自分は新しい自分のような気がしていた
僕は顔をタオルで拭いて、気持ちを入れ直した
全ての支度を終えて玄関に立つ
玄関は数時間前とは違って、格段と光って見えた
僕は勢いよく外に出る
扉の重さなんて全く感じなかった
そして、扉の閉まる音は人生の再スタートの銃声かのように大きく鳴った
僕は時計を確かめる
時計は7:30を示していた
もう、そこにはアラームの設定マークは消えていた
fin
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