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家の前の坂を上ると途中に大きな公園がある
いつもは小学生や老人さんたちで賑わっているが、さすがに今は誰一人いなかった
辺りは薄暗く、静かな公園
けれども、僕にはその光景が不思議と悲しく感じなかった
いつもとは違う自分だとすぐに分かった
足を進めると、いつもは犬の散歩道で人気のコースにさしかかった
コースの入り口で立ち止まっている僕はコースの奥から呼ばれてるようなような気がした
僕は無意識に、前に足を進めた
いや、むしろ引っ張られてるような気持ちだった
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