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僕はまっすぐには歩かなかった
左と右を行ったりきたり、いわゆるジグザグ歩行だ
特に意味はなかった
だけども、左と右とでは景色は全く違う
同じ方向を向いても、視野は違ってくる
真っ直ぐに歩くよりかは楽しく感じた
時には目線を下にしたまま歩いた
これもまた意味はなかった
だけども、アスファルトを分けて咲いているタンポポを見つけて自然の強さを感じて感心した
時には上を向いて歩いた
これももちろん意味はない
だけども、月が綺麗に出ていることに気づくことができた
コースは案外長く、歩き終えるのに50分ちかくかかった
いつもの僕なら途中で帰っていたかもしれない
だけども、僕は散歩に飽きなかったことを不思議に感じた
コースを歩き終えた自分は公園のベンチに座りこみ、携帯で時刻を確かめる
時刻は5:00を示していた
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