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 激しい痛みが腕から全身を襲い、その痛みで僕は目を覚ました。 気づいた時には、僕は眠っていたらしい。その間に寝返りでもして点滴の針が外れてしまったんだろう。 だから、僕はナースコールを押した。 《プップー、プップー》 「はい、ナースステイションです。秀くんどうしました?」 「点滴がまだ終わりかけなんですが、眠っている時に外してしまったらしく腕が痛むので…」 「分かりました。そうね、今婦長が居ないから他の人に…」 「秀くんの所?それなら丁度行こうと思っていたから僕が診てこよう」 「あっ、そうですか?それじゃあお願いします先生」 何やら誰かと話しているしい。 「それじゃ…行きますか」 「秀くん、今橘先生が診てくれるから」 【橘?ああ、先生か…】 「分かりました」 そして、少ししてから橘先生はやって来た。
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