京都営業所

3/3
前へ
/94ページ
次へ
僕は観念して、浮気を認め、もう会わないと約束した。 携帯からはアドレスも番号も消去して、自分の携帯も変えさせられた。 そして、バレた事のショックとミクと別れねばならない苦痛を胸に京都に帰った。 京都に帰ってすぐ、青ちゃんからミクのアドレスを聞き、メールをする事にした。 〔嫁にバレたから、もう会えない〕 そういった内容を、新しい携帯から送った… そしてすぐミクからメールが来る。 〔こんなメールだけで終わらせるの?〕 僕はメールで済ませせればいいと思っていたが、結局会う事になってしまった。 ミクの仕事が終わり時間は12時を回っていた。 ミクのお店の近くの沖縄料理屋で会う事になった。 僕はミクにボロクソに言われる事を覚悟していた。 しかし、ミクは最低な僕に嫌味も何も言わなかった。 泣いてすがられたのだ。 余計な事だが、僕は決して見た目が格好いい訳でも無いし、モテる人間だとは思っていない。 そんな僕に対して、捨てないで欲しいと言って来るミクを僕は放っておけなかった。 結局、付き合いは続いて行く事になった… 僕はどこまででも最悪な人間に落ちて行ってしまった…
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

130人が本棚に入れています
本棚に追加