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幻想物語組曲…クロニクル世界(2nd?)
それは…歴史を辿る少女と世界の物語
詠いたい詩があるんだ…
辿りたい途があるんだ…
守りたい丘があるんだ…
誇りたい薔薇があるんだ…
収めたい戦いがあるんだ…
聴かせたい歌があるんだ…
語りたい航海があるんだ…
掲げたい右腕があるんだ…
どんな時でもボクらは諦めない 歴史の彼方 遠くて近いソラ
キミとの約束 受け継がれる想い 終わらないボクらの系譜(クロニクル)…
「<黒の神子>(ルキア)よ…私は悲しい…!
君ならば書の真理が理解できると思っていたのだがねぇ…
まぁ良い…歴史を変えられると思い上がっているのなら…
いつでも掛かって御出でなさい…」
<黒の予言書>(ブラッククロニクル)
物心付いた時 母は既に居なかった
仄かな哀しみは 優しい子守唄…
(──ボクらの道はどこまでも往けそう)
生まれてくる前に 父も既に居なかった
確かな憎しみは 激しい恋心…
(──何処で見つかる何を裏切る)
違う星を抱いて 生まれてきたボクらも現在(いま)は
同じソラに抱かれてる それなのに…それなのに…
あの頃ボクらが夢見てた 未来へかける白鴉を
追い駈ける影が在ることも 識らなかったボクらを乗せて疾って往くよ…予言された終焉へと…
<黒の予言書>(ブラッククロニクル)
<黒の予言書>(ブラッククロニクル)それは「存在してはならない書物」
とある予言書崇拝(カルト)教団の施設より押収された
全二十四巻から成る黒い表紙の古書
そこに記されていたのは 有史以来の数多の記録
ある種の整合性を持つ 歴然とした年代記
それを史実と認めるならば
我らの肯定してきた歴史とは何なのだろうか?
書の記述は未来にまで及び 一つの相違(しゅし)に
複数の学説(は)を芽吹かせ 蟲惑の論争(はな)を咲かせる
その最大の論点は 近い未来(さき)この世界が
終焉を迎えるという<史実>…
何処までが味方で何処からが敵だ?
そこを見誤ると歴史に屠られる
各々で勝手に境界を敷いてる
白地図に刻むは争いの軌跡だ
嗚呼…狭い…ここは何て狭い世界だ…
→続き
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