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だから俺は彼女…菱田瑠奈を放っておけなかったのか。 昔の自分と似ていたから? だから、目を向けたんだ。 彼女はあまり話をしなくて、いつも1人でいて。 学校に着いて彼女から話かけられたのは冗談なしに嬉しかった。 だけれど、問われた質問にすぐ答えられなかった。 どう答えたら良いのか分からなかった。 答えたものが、彼女を傷付けたりしたら…そんな事許されないのだ。 言葉を選んで答えたが、反応からして悪い方向には行ってないようで、安心できた。 授業中に考えていたことが1つ。 なぜ俺にあんな質問をしたのだろうか? 求められていた答えを言えていたら…など考えていた。
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