3人が本棚に入れています
本棚に追加
「…ぎ…柊!お前、問題当てられてるぜ?」
「…え、…あ!」
全然気付かず、すぐに黒板の問題を見た。
後から考えてみると、それほど難しい問題ではなかったが、始めからずっと考え事をしていた俺には、頭がついて行けなかった。
「あ……すみません、わかりません…。」
「どうした?柊。お前にしては珍しいな。」
「すみません…ちょっとボーッとしちゃってて…。」
「具合でも悪いのか?無理しないで、保健室行ってきても良いんだぞ?」
そう言われてみれば、朝から何か熱い気がして、先生の言った言葉に甘えて保健室に行くことにした。
…何年振りだろうか。
保健室に入ると誰も居なくて、先生は外出中のようだった。
体温計を取り、計ってみると38.5度もあった。
「うわ…高い…。」
最初のコメントを投稿しよう!