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「…ぎ…柊!お前、問題当てられてるぜ?」 「…え、…あ!」 全然気付かず、すぐに黒板の問題を見た。 後から考えてみると、それほど難しい問題ではなかったが、始めからずっと考え事をしていた俺には、頭がついて行けなかった。 「あ……すみません、わかりません…。」 「どうした?柊。お前にしては珍しいな。」 「すみません…ちょっとボーッとしちゃってて…。」 「具合でも悪いのか?無理しないで、保健室行ってきても良いんだぞ?」 そう言われてみれば、朝から何か熱い気がして、先生の言った言葉に甘えて保健室に行くことにした。 …何年振りだろうか。 保健室に入ると誰も居なくて、先生は外出中のようだった。 体温計を取り、計ってみると38.5度もあった。 「うわ…高い…。」
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