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…静かだ…。
耳に入る時計の音…。
ここは…一体……
「……?!…あれ、ここは…?」
「…起きた…。」
「へ?!」
額に冷たい物が当たって、目が覚めた。
上体を起こすと、横には菱田が座っていた。
「ここ…私の家。倒れたから連れてきた。」
「あ……ありがと。」
礼を言ってから時計を見ると、もう6時を過ぎていた。
外を見てみても、もう暗い。
(確か…帰ったのって午前中だったよな…?
てことは…結構長い間寝てたんだな…。)
沈黙が続く中、俺の腹がぐー…と鳴った。
何だか多少恥ずかしくなって、俯いた。
「…ふ…飯、食べるか。」
「え?あ…うん!
…あ、家に連絡入れるわー。」
「じゃあ…作る。」
そう言って、菱田は下ろしていた髪を1つに纏めた。
電話をかけて、俺は家に連絡をした。
終わった後、まだ作っていたから手伝いをした。
作り終わった料理は、見てても美味しそうだった。
食べたら凄く美味しくて…何度も飯をおかわりしてしまった…。
久々に、楽しい夕食の時間を過ごせた。
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