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「優おはよー! …ん?あれ、珍しいね、優と菱田さんが一緒に来てる。」 「本当だ!おはよう、優、菱田さん!」 柊優は明るいし、頭が良いためか、誰とでもすぐ仲良くなれる。 クラスの中でも人気で、聞こえた話だとファンクラブみたいなのがあるらしい。 「っはよー!今日は見掛けたから、一緒に来たんだ。」 「へぇ…。何か意外だね。」「……」 話をしている柊優を置いて、私は先に中へ入った。 「あ、ちょっ…待って! んじゃ、また後でな!」 「うん!…相変わらず菱田さん、無口だね。」 「確かに、たまに話すくらい。先生ですら、よく聞いた事ないらしいよ?」 「…謎、だね。」 「うん、謎。」
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