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僕の名前は、ヒューバート・オズウェル。アスベル・ラントは、僕の兄さんで……こ、恋人……です。
そして、明日は僕達がつ、付き合って一年の記念日だから、今日に用事を済ませようと言いに行ったら……っ!!!
―*―*―*―
「兄さん、明日――っ!?」
「わぁあっ、ヒューバート、違う、これは違うぞっ!」
兄さんが慌てて何かを隠す。僕にはそれが何かは見えなかった。……しかしっ!
「兄さんっ、なんでそんなにパスカルさんとくっついてるんですかっ!!」
そう、僕が見た光景……それは、パスカルさんと兄さんが物凄くくっついて居たんです。まるで、今からキスでもするのかというほどにっ!
「ちっ、ちが、ヒューバート……っ」
兄さんはアワアワと否定する。
「あはは~、やだなぁ弟くん!あたしとアスベルは何もないよー。あ、そだそだ。明日一緒に――」
「パスカルさんは黙っててくださいっ!」
「えぇえー……」
パスカルさんが嫌いというわけではないんです。ただ、今は……。
「兄さんなんか、兄さんなんか……っ」
「ひゅ、ヒューバート……?」
「……もう、良いです。」
僕は座り込んでいる兄さんに背を向けて歩き出した。
「兄さんの……バカ……」
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