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―ヒューバートside―
兄さんのバカバカバカっ!
少しは僕のこと考えてくれてたっていいじゃないですかっ!
あの後僕は、憂さ晴らしに雑魚モンスターを相手にしていた。一振りすれば消滅し、一発撃てば吹っ飛ぶ。そんな敵を相手にしていると――。
グァアアァア
……っ!?
魔物の、声だ。声からしてかなり近くにいるはず。
僕は、声のしたほうに向かった。
―*―*―*―
こいつは……?
大型モンスターがそこにはいた。狼を大きくしたような魔物は、濃い青の、長い毛を風になびかせてこちらをじっと見ていた。
今まで相手にしていた雑魚とは比べ物にならないほどの威圧感。しかし、今の僕にはそんなことなど関係ありません。
「さぁ、かかってきなさいっ!僕と出会ったこと……後悔させてあげましょう」
僕は、銃を構えた。
―*―*―*―
何故だっ!?
僕の攻撃は、相手をかすめるばかりで何のダメージも与えていない。しかし相手の攻撃は僕に当たる……。
相手のとめどない攻撃に、僕は回復をすることもできずに、相手の攻撃をギリギリでよけることしかできなかった。
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