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「極光蓮華っ!」
そんな時。
敵に剣を突き立てる兄さんの姿が。
技後、帯刀した兄さんは僕の隣まで下がってきて笑った
「援護、頼むな?」
―*―*―*―
「っはぁ、はぁ……」
「はは、ヒューバートぼろぼろ!」
けらけらと笑う兄さんを、睨んでから視線を外す。
「……兄さんだって、ボロボロじゃないですか。人の事言えないでしょう
助けてくれたのは、
感謝します……」
顔が熱いのは、戦闘の所為ですっ!
僕は、兄さんから視線を外したままそういった。
なんの反応もないので心配していると、ぎゅっと抱きしめられる。
「ヒューバート……。
ほんとに、パスカルとはなんでもないから。……嫌わないでくれよ……?」
弱々しい兄さんの声に、思わずふっと笑みがこぼれた。
「わ、笑うなよっ!」
「ふっ、兄さんは……本当に変わりませんね」
兄さんには、変わってほしくないと思う僕は……おかしいんでしょうか?
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