暗く長いトンネル

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あの頃の日記を読み返した。 そこには、憎しみや嫉妬…時には喪失感だったり、とにかく彼女を愛してしまったが故に、様々な感情が交錯していた。 ある日、偶然街で彼女を見掛けた。 彼女は1人だった。 私は何故か…避けてしまった。 時が過ぎてから、その事を彼女に告白し謝罪したが、何故そんな行動を取ったのか、今でも解らない。 その頃には、彼女も新しい恋をしていた。 私はそれを、ただ見つめる事しか出来なかった。 新しい恋人は本当にイイ奴だった。 だから余計、自分の存在を彼女の前から消そうとしていた。 酔って抱きついてくる彼女を、冗談でかわせる程、大人でもなかった。 いつしか、彼女と連絡を取らない日々が続いていた。
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