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かつて…この世界に『災いの獣』が現れた。
災いの獣は、あまねく世界を悲しみと絶望に沈めた。
人々は、自らの住まう世界の『終焉』を見た。
その時、二人の『救世主』《メシア》が世界に現れた。
二人の救世主は、災いの獣に挑み、それを討ち果たした。
終焉は、回避されたのである。
しかし…
歓喜する人々の前に戻ってきたのは、たった一人だった。
もう一人の救世主は、災いの獣と共にその命を散らしたのだ。
生き残った救世主は、残りの人生全てを人々のために使った。
そして…その救世主は静かに息を引き取ったのである。
これは…石碑に記された文章である。
これが…『救世主伝説』である。
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