陛下観察日記

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○月△日 ――――― 陛下観察日記の2日目だ。 今日は陛下の1日を追ってみようと思う。 朝、少し早めに陛下の部屋を訪ねることにした。 決して陛下の寝顔を見たかった訳では無く、陛下が目覚める瞬間から陛下の1日を追うべきだと思ったからだ。 まだ眠っているはずだ。陛下の寝顔 (中略) とにかく、陛下を起こしてしまわないようにせねば。 しかし部屋に行ってみると、人の気配がする。 なんということだ。 陛下は既にお目覚めになっていたというのか。 声をかけ戸を開くと、昨日最後にお見かけした時と同じ状態で書類仕事をなさっていた。 私は陛下を甘く見ていたのか。 甘いと言えば、陛下は何時もどことなく甘い香りがしている。 洗髪料の香りなのだろうか。 陛下の普段は見ることの出来ない可愛らしさに非常に適した良い香りがする。 (中略) せめて傍らでその甘い香りに酔いしれていたいと思っ (中略) お忙しそうだったので、陛下のお仕事の邪魔にならぬよう退出 (中略) 数時間後、再度様子を見に行ってみると、やはり同じ体勢でそこにおられ (中略) 結局、今日も夜中まで陛下はそのままそこにいらっしゃった。 陛下を休ませる方法を考えなければならない。
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