悪夢のハジマリ

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「ん…?」 今日は何故だか仕事がすぐに終わった。 既に4日程徹夜していたのだから眠ればいいものを、何だか眠る気にならなかった。体内のリズムが狂っているのかもしれない。 あまりに退屈すぎて、今、広い広いローランド帝国王城の廊下を、シオン・アスタールは歩いていた。 当てもなく城内をふらつき、ふと通りかかった部屋。 確かここは、 「フロワードの部屋…だったよな」 入る気は無かった。 筈だったのに。 何を思ったのか自分でも分からないが、気付くと自分の右手はドアノブを捻っていた。
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