悪夢のハジマリ

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キィ… 蝶番が軋む音が、無人の部屋に響く。 薄暗い部屋にあるのは、小さな机と椅子が一つずつ。 ペンやインクなんかが綺麗に整頓され並んでいる。 「ったく…あいつらしいな」 呟いた独り言は、闇に吸い込まれ溶けていった。 面白いものは何も無さそうで少々落胆し、部屋を出ようときびすを返した時。 「ん…?」 ふと目に留まったのは。
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