○○○を追え!

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     ‐「・・・ふむ。」 そのプレイヤーの身形からして あまりlvが高そうには 見え無かった。 襲い掛かるMOBも処理し切れず 段々と数が増えて来て居る。 ‐「手を出すべきか、 このまま捕まえるべきか・・・」 少し離れた場所で 近くのMOBを相手にしながら 小さい声で一人呟く。 ‐「・・・暫く様子を 「見ー付けたーあああ!!」 ・・・そのプレイヤー を挟んだ向こう側から、 例の彼女の声がする。 彼は頭を掻きながら 少し溜め息を吐いた。 ‐「回、行こう。」 目標を挟んで 彼女の反対側に居る彼が 落ち着いた表情のままに言う。 「言われなくともッ!」 彼女はそう言いながら 杖を強く握り締め、走って来る。 ・・・既に何かを 詠唱して居る様だ。 「はーい、喰らっちゃえー! "ファイアーボール"!!」 目標に向けて範囲攻撃 であるスキルを発動した。 周りのMOBが消えて行く中、 マキシミンは 辛そうな表情をして耐えて居た。 ‐「・・・相変わらず 無茶苦茶な。」 彼もそれに合わせて 目標へ近寄って行く。 隠れて赤い液体を 飲んでいるのが見えた。 ‐「ヒールP・・・中。」 彼の言う通り、 マキシミンが持って居たのは "ヒールP(中)"。 あまり高価な回復薬(POT)は 持って居ない様だ。  
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