プロローグというか何というか

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  「長瀬! 悠を殺す気だったの!?」 「……許さない」  更には美少女の二人も悠の味方になった。ある意味、危機的状況ではあるが俺はニヤリと微笑み、二人に告げる。 「北野さんに蒼井さん」 「北野じゃなくて西野ですっ」  おっと、失敬。 「まあまあ、よぉく考えてみて下さいよ」 「「…………」」  とりあえずは聞く体勢になった二人。俺は言葉を続ける。 「悠が襲われる時は大抵、君たちがいるだろ? その時『恐い』とかって言って抱きつける。君たちにとってこれはむしろチャンスなんじゃないか?」 「「!?」」 「おい、聞こえてるぞ!?」  俺の言葉に動揺する二人。ツッコム悠。そして、 「「分かりました。許します」」 「どうも」 「おいっ!?」  あっさり許しを得た俺だった。  まぁ、大体がこんな感じ。  これが、俺こと『長瀬 堤(ながせ つつみ)』の日常だ。  ……つまり、別に俺が主人公じゃなくても、友人が主人公でもそれなりに楽しいからいいんだよ。って話だ。
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