4328人が本棚に入れています
本棚に追加
「長瀬! 悠を殺す気だったの!?」
「……許さない」
更には美少女の二人も悠の味方になった。ある意味、危機的状況ではあるが俺はニヤリと微笑み、二人に告げる。
「北野さんに蒼井さん」
「北野じゃなくて西野ですっ」
おっと、失敬。
「まあまあ、よぉく考えてみて下さいよ」
「「…………」」
とりあえずは聞く体勢になった二人。俺は言葉を続ける。
「悠が襲われる時は大抵、君たちがいるだろ? その時『恐い』とかって言って抱きつける。君たちにとってこれはむしろチャンスなんじゃないか?」
「「!?」」
「おい、聞こえてるぞ!?」
俺の言葉に動揺する二人。ツッコム悠。そして、
「「分かりました。許します」」
「どうも」
「おいっ!?」
あっさり許しを得た俺だった。
まぁ、大体がこんな感じ。
これが、俺こと『長瀬 堤(ながせ つつみ)』の日常だ。
……つまり、別に俺が主人公じゃなくても、友人が主人公でもそれなりに楽しいからいいんだよ。って話だ。
最初のコメントを投稿しよう!