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「落ち着け!ロン!」 一馬が走り寄ってきた。 「ぅあ………」 俺はそばで倒れる首無し死体を見ないようにうずくまった。出す物は全て出しちまったもんだから、吐き気もしなかった。 「……はぁ……はぁ…。」 「……大丈夫か?」 「………よく考えろ。こんなん見て大丈夫な訳無いだろ……」 よろよろと立ち上がる。既に死体は片付けられ、ロシアンルーレットは再開していた。 「もう泣けもしねぇ…」 頭が狂いかけてるのかも知れないが。 人が死ぬって光景に慣れてきてる。 人間としての機能が無くなっていく感じ………このゲームが終わった時、 俺は人間として今後生きて行けるだろうか? 最後まで生き残ったとして。 バンッ また一人、左腕が破裂してのたうちまわり出す。 水捌けのいい土も、流石に吸水できなくなり、辺り一面が赤い水溜まり。 悍(オゾ)ましい程の血の匂い。 俺と一馬と愛里はなんとか事無きを得ている。 死亡人数は12人となった。あと一人でこのクレイジーゲーム一日目が終了する。
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