一日目終了

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「…………………」 生き残った連中は、口も開かずにそそくさと正門から帰っていった。 「………一日目終了……か………」 全身の力が抜ける感じがした。これがあと二日続くんだな………。 ――――と、放心状態で突っ立ってる俺に近付いてくる影があった。 「ロンくん。今日私の家に泊まりに来ない?」 愛里だった。俺とは違って、まだ目に光が籠っている気がした。 「…………いいのか?」 気が進まない。つーか愛里は一人暮らしだったはずだ。俺は一応、何するかわからん狼だぞ? 「うん。一人だと寂しいし」 ………もう勝手にしろ。 「………親がなんて言うかわからないけど。いいよ」 「そっか。じゃあ帰ろ」 「あぁ………」 俺と愛里は赤い水溜まりを避けながら、正門まで歩いた。 軍人が【当たった】人を焼却炉に放り込んでいくのが見えた。
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