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「お風呂上がったよー」
愛里がパジャマ姿で、風呂場…?から出てきた。
「ん。わかった」
俺は抱き抱えていたスティッチの人形を、床に置いた。映画がいいとこなんだよなー……。
「何観てるの?」
「え?あーっと……バトルロワイヤル」
「じゃあ観とくから、お風呂入ってきなよ」
「……大丈夫かぁ?一人でこんなグロいの観て。いきなり風呂の扉開けるなよー?」
そう言いながら、上の服を脱いだ。
「頼むぞー」
「任せて!」
爆発音やら銃声が聞こえるテレビから目をそらさずに、愛里が言った。
シャワーァァァ………。
「はぁー……生き返る……」
髪の毛にこびりついた血や砂を流した。
風呂から上がると、愛里が飛び付いてきた。待て!俺の下はバスタオル一枚だ!
「ぅわっ!」
「ロンくーん!こーわかったよぉ!」
「わかったから……ちょっと待って……」
俺は風呂場にすっ飛んで行くと、下半身に服を纏[マト]わせた。
やれやれ……。
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