プロローグ

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軍人の一人が不良の足を、もう一人が腕を持った。 「せーのっ」 不良が焼却炉にマジで。ほうり込まれた。 俺は我が目を疑った。見間違いであってくれ………。 ………俺のささやかな祈りは通じなかった。 「ア゙ア゙ア……ア゙ア…アアア゙ッ」 不良のうめ……き……声………。 俺はあまりのショックに気を失ってしまった。 「ロン君………起きて」 愛里の声だ。俺はどうしてたんだっけ? そう思いながら、目を開けた。ついでに身体も起こす。 「………一体俺は………。」 まだイマイチ頭が機能しなかった。 「ロシアンルーレットが始まったの」 ………思い出した。さっきの忌まわしき光景も。 「ここ……どこだ?」 「校庭の草むら」 保健室も借りれないのか………反感買うぞ。いや………もうかなり買ってるんだっけ……。 ―――と、学校のチャイムがなった。 「ロシアンルーレットが始まるわ」 いまいましい。ああ、いまいましい、いまいましい。 夢であって欲しいよ………。
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