1.輝と心優

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―さすがに肌寒い。 早く火を起こして暖まろう。 「輝、一人だけ暖をとろうなんて思うなよ。」 見透かされた。 潤が薪を割りながら、笑って言う。 「分かってるよ。」 同じように笑って返しておく。 夕ご飯は、定番のカレー。 みんなで作ると、また一段とおいしい。 食事のあとは、みんなで楽しく話をする。 涼汰がいるから、話題が尽きることはない。 辺りはすっかり暗くなっていた。 星がきれいだ。 月も、優しく僕らを照らし出している。 寒くなったので、テントに入ろう。 僕は心優といっしょ。 "女の子"同士だから。
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