1.輝と心優

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かなり寒い。 夜の山は冷える。念入りに布団を重ねた。 「ひかる、寒いから、そっちいっていい?」 「えっ?」 僕が返事をするより早く、心優は布団に潜り込んでくる。 「あったか~い♪」 ドクドク… 心臓の鼓動が早まる。 そんなにくっつかれると、緊張してしまう。 女の子同士のはずなのに… ギュッ 心優が後ろから抱き付く。 「っ…」 上手く声にならない。 バクバク… 暖かい鼓動が、心地よく伝わる。
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