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かなり寒い。
夜の山は冷える。念入りに布団を重ねた。
「ひかる、寒いから、そっちいっていい?」
「えっ?」
僕が返事をするより早く、心優は布団に潜り込んでくる。
「あったか~い♪」
ドクドク…
心臓の鼓動が早まる。
そんなにくっつかれると、緊張してしまう。
女の子同士のはずなのに…
ギュッ
心優が後ろから抱き付く。
「っ…」
上手く声にならない。
バクバク…
暖かい鼓動が、心地よく伝わる。
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