追憶の始まり

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「イブとマリオネットがいないと寂しいかな?」 そう言ってから思い出す。 「ああ……、あそこではイブとは一度しか会ったことがなかったね」 今頃イブはどこにいるのだろうか? イブに限らず、他のドール達もだ。 遺族の元に帰り、灰となってしまったのだろうか? ……嘆かわしい。 僕の元にいたら、あんなに美しいままでいられたのに。 「……今日は僕の過去の話でもしようか」 サンの手を握りながら、僕は語り始めた。 僕の、過去。 僕の、小さい頃の話。
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