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「どうしてって?だって俺がお前を好きだから?」
夏川は小春に向かってバチィンとウィンクしてきた
気持ち悪い!!これがBLなのか!?
背中に変な汗が流れる
「……悪いけど俺男、んでお前も男!解るか?あ?」
慌てて自分と夏川を交互に指してそう言った
「やだなぁ言われなくても解ってるってば!」
夏川はあははと頭を抑えてにこにこしながら笑ってそう言い放つ。
「っじゃぁ何で!その…デ、デデデートなんて!?」
足をだんと踏み鳴らし真っ赤になりながらそう叫んだ。
「だから好きだからだって」
そんな小春に夏川はためらいなくそう言って肩に手を伸ばそうとした
小春はバシッとその手を払いのける
……そうじゃなくてっっ!
「だぁーかぁーらぁぁぁ!!……あーもー知らねー!!!!」
漆黒の髪をガシガシと掻き回し、急いでその場から逃げ出した
一番の友達と思っていたのに……友達以上の好きだなんて信じられねぇ!!
ってかBLなんて興味無いーー!!!!
小春はそう思いながら思いっきり走った。
その時夏川は小春に払われた手を撫でながら
「小春ちゃんは照れ屋さんなんだね、」
そう言っていたのを小春は知らない。
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