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僕は自分の店舗にこんな怖い場所がある事を、ネタとして従業員に話ました。
僕を含め、従業員達もまだ10代20代の若い連中です。
当然の如く、閉店後に肝試しが始まりました。
閉店の時間は朝5時くらいで少し明るくなる頃でしょうか…
皆で順番に入りました。
今思えば、僕は少しばかり危険なモノを感じてはいたのですが…
リングの貞子を想像しての恐怖だと思い込んでしまっていました。
肝試しの役目を終えた開かずの間を、もう一度電動ドライバーでネジ止め封印し、その日は何事も無く帰りました。
もう開かずの間が話題に出なくなった頃でしょうか…
年末年始の忙しさが終わり、従業員だけで新年会を開く事になりました。
閉店時間は5時なので、どこの居酒屋も閉店しています。
仕方なく、自分達のカラオケ店のパーティールームで宴会をするのが恒例でした。
僕を含めて15名ほどでドンチャン騒ぎし、皆で酔い潰れて開店時間を迎え、早番シフト組はそのまま勤務に入ります。僕がお昼頃に目を覚ますと
バイト「店長!○がいません!」
僕「寝てる間に家帰ったんじゃないか?」
バイト「時間になっても来ないから、携帯に電話しても電源切れてて、○ん家に電話したんすけど」
僕「家に帰ってないの?」
バイト「はい…」
これは事件だと思い、パーティールームで寝ている従業員を叩き起こして
店中を捜索しました。
しかし○はいません…
酔って帰る途中で事件に巻き込まれた可能性があると思い、警察にも通報しました。
しかし…
二日たっても○は見つかりませんでした。
警察からは家出の可能性が1番強いと連絡が入り、
親御さんは「絶対にそんな事はない!」と警察の予測に発狂寸前で抗議していました。
僕は重大な責任を感じながら、勤務時間外の全てを○の捜索に当てました。
カラオケ店の営業時間が終わり、○を捜索しに外に出ようとした瞬間…
ピリリリ!
僕の携帯が鳴りました。
なんと○からです!
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