2話 逆恨み

3/5
前へ
/187ページ
次へ
…翌日になりました。 ×さんは店に来ませんでした。 またかよ… こういう事はよくあります。 従業員に今日来る予定の新人は来れなくなった旨を伝え、勤務に入りました。 閉店時間になり、車に乗って自宅に戻ろうとした時です。 !? 僕「あぁ!!」 衝撃の光景が目に飛び込みました!!! 僕の車のボンネットに大きな石が置かれてあります! よくカラオケ店の前にのぼり(旗)が立ててありますね。 のぼりを差し込み固定する為の石… その大き目の石です。 当時の愛車は無理して買ったアリスト(どノーマル)でした。 僕「くそ!誰がこんなイタズラを!」 僕はすぐさま石をどかそうとしましたが、重くて持ち上がりません。(僕はかなり筋肉があります) おいおい… どんな奴が置いていったんだよ… 仕方なく、ボンネットの上から少しずつズラしました。 …ギギィ! 僕「くうぅ!」 もちろん、ボンネットに傷がついていきます… この時の怒りは言い現せません… 酔っ払ったお客さんがイタズラして帰ったんだろうと その日の帰り、警察に被害届を出し、保険会社に電話しました。次の日も仕事でした。 この事件の事を従業員に話しました。 ボンネットから石を引きずり落とした時のショックを面白ろ可笑しく話すと 従業員達から笑いを取れました。 僕はただでは転びません。 バイト「駐車場にも防犯カメラが必要ですね」 僕「社長に頼んでみるよ」 と談笑していました。 …しかし その日の帰り… 絶対に防犯カメラが必要だと思い知りました… 今度は引っ掻き傷です… 一瞬、自分の車だとわかりませんでした… 車のボディにびっしりと引っ掻き傷があります、 それも硬貨や金属でつけられた傷ではなく… 人間の爪で傷つけた様な… 傷に混じって血まで付着していました… 僕「…マジかよ」 明らかに異常です。怒りから恐怖に変わった瞬間でした。 社長に連絡し、この事を伝えると有り難い返事を頂きました。 社長「君が個人的に恨まれてるんじゃないか?」 社長「会社として防犯カメラは必要ない」 …のやろう!…
/187ページ

最初のコメントを投稿しよう!

131人が本棚に入れています
本棚に追加