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纏さんが帰った直後、私は早速荷造りに取りかかった。
キャリーバックに洋服を詰めていると、ドアにノックする音が聞こえる。
｢悠理、入るぞ。｣
凛とし、艶やかな低い声が聴こえる。
未朔………！
ゆっくりと静かに体勢を上げ、ドアノブに触れる数瞬、ドアが開かれた。
『………っ………！？』
二人とも驚愕した。
私と未朔は密着する程距離が近い、キスが出来る程に。
｢未朔………、もう、返事してないのに開けないでよ。｣
精一杯の力で未朔を突き飛ばす、未朔はぼけーっとしていたのか思いのほか飛んでしまう。
｢悠……理。｣
ドアが閉じられ部屋の中は私と未朔だけになってしまった。
｢ちょっと、未朔！？｣
一体未朔はどうなっているの？
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