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美しい快晴、いつもの休日、こんな良い日に私の家族達は………。
「未朔、逸琉、丹逢、起きなさい!」
平日なら普通自分で起きてくるのに、今日に限ってこの馬鹿三兄弟はなかなか起きてくれない。
「あー、うるせー………悠理、ドラは近所迷惑だ。」
我が家には最悪なことに四人の双子が居る、まずは父さんが孤児院から私たちと一緒に引き取ってくれた同居人の馬鹿三兄弟こと逸琉と丹逢、それから私の本当の兄姉、麻宵姉さんと弥宵兄さん。
「何よ、いつもこうしないと起きないくせに。」
「馬鹿、休みの日くらい寝かせろ。
ふぁー……っ……?
あれ、丹逢は?」
「とっくに読書中だわ、丹逢、丹逢。
ご飯出来たわよー、食べなさい。」
三人が部屋から出てきたことを確認すると私は階段を下り台所にある作りたての味噌汁とベーコンを敷いた目玉焼きを運びテーブルに置く。
「忙しそうだね、悠理さん。」
ヨレヨレのシャツを着て眼鏡をかける私たちの恩人が手伝おうと手を伸ばす。
「あ、纏さん、おはよう。」
こちらは私たちを寂しい孤児院から救ってくれた鈴石 纏さん、物書きが得意で作家をしている。
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