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同じ市内、3ケ所に住んでいたのですが、全て、踏切の近く。
今回のお話しは、2ケ所目に住んでいた家の近くの踏切でのお話しです。
その家には、小学1年生から2年生の夏休みまで住んでいました。
入学したばかりの私は、同じ通学班にいた当時、6年生の兄に手を引かれ、毎日、通学していました。
たった1キロ程しかない通学路には、私鉄と、JR(当時は国鉄と言った)の2つの踏切があったのです。
その私鉄の踏切での出来事が、今回のお話しです。
前もって書いておきますが、今回は不思議でも、心霊関係でもありません。
ある朝、何時も通り兄に手を引かれ、学校へ向かう途中、踏切にさしかかると、カンカンカンカン。遮断機特有の警告音が鳴り、遮断機が降り始め、誰もが足を止めて、電車が行き過ぎるのを待ち始めました。
通勤通学時間帯のせいか、案外、大勢の人がいたのを覚えています。
私の左隣には、私の手を引く兄。 そしてもう1人、近所に住む、顔見知りのおじさんが立っていました。
挨拶を交わすと、電車の姿が見えてきて、<早く通り過ぎないかなぁ> と思っていた時、 おじさんが何気なく遮断機を潜り、踏切内に入って行ったのです。
ファン!ファン!ファン!ファァーン!
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