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彼は待ち続けた。
二人が僕を待った様に。
何日も何日も。
ガチャ。
二人が出てきた。
沢山の花を抱えている。
―あっ。ねぇ、お話しようょ。僕もその中に入れて―
彼は駆け寄った。
が、小さな彼が荷物が積まれた大きな車に追い付けるはずもなく、あっといぅ間に二人は見えなくなってしまった。
―待って。僕はここだよ。皆と一緒に連れていってよ。―
彼は何も見えない道をひたすら走った。大きな車を追いかけるように。
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