-inter rude01 #Fate-

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「ここらでいいか」 そうランサーは言うと、隣町の学校の校庭に降り立った。 私も校庭に降り立つ。 「じゃあ始めっか?アーチャーのマスターさんよ」 「…いつでもどうぞ」 「そうかい。…なら、行くぜッ!」 そうランサーが叫んだ瞬間、私の体は空を舞っていた。 接近して紅い長槍の横薙ぎ。咄嗟にバルディッシュで防げたのは奇跡だった。なにしろ、“相手の軌道が速すぎて見えない”。だが、斬撃は防げても衝撃は残る。その衝撃で私は吹っ飛ばされた――。というわけだ。 「くっ…バルディッシュ!プラズマラン…」 「遅ぇな」 空中で態勢を立て直し、魔法を放とうとするその一瞬で、ランサーは私の真上まで移動していた。 迫る踵音し。私はそれを無防備に直撃する。 地面に物凄い勢いで激突する。 体中を襲う激痛。目の前がチカチカして視界が安定しない。 だが、態勢を立て直さないと失われるのは私の命―――! 体になんとか力を入れ、足をバネにして前に飛ぶ。 一秒も間がなく、私のさっきまでいた場所にクレーターが出来上がる。 「良い動きするじゃねぇか」 「くっ…バルディッシュ!サイスフォーム!」 姿を確認せずにとにかく横に薙払う。 相手の武器は槍。“突き”を主体にする武器だ。つまり自ずと攻撃は直線方向――! 「ぐおっ…!」 予想通りランサーは突きを放ち、私の薙ぎが防いだ。 だが、ランサーの突きの威力は私の予想を越えた威力だった。 二メートルくらい後ろまで突きを受け止めた衝撃で後退させられる。 「大丈夫?バルディッシュ」 『Yes,sir』 とりあえず胸を撫で下ろす。今回は大丈夫だったが、やはりバルディッシュ自体が不安だ。 あの威力の突きを、そう何発も受け止めてたらバルディッシュが先に壊れてしまう――! …仕方ない、か… 「バルディッシュ、ザンバーフォーム!」 バルディッシュの形状が大剣状に変わる。 出力もサイスフォームから格段に向上する。 「ほお…鎌から、剣に変えたか。しかし嬢ちゃん、面白い魔術使うな…。見たことがないぜ」 「………」 「おいおい、敵だからって世間話も無しかぁ?全く、世知辛い御時世だねぇ」 今は、ランサーの軽口に耳を傾けている時ではない。 「いくよ、バルディッシュ」
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