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「ソニックムーブ!」
残像が残る程のスピードで一気にランサーに肉薄する。
「はぁぁああっ!」
そこから横にかけての一閃を放つ。
しかし、私の斬撃は空を切った。
「嬢ちゃんもスピード型か。仲間が居て嬉しいねぇ。だけどなぁ…」
上っ…!空中に飛んで逃げたのか!
「オレは最速のサーヴァントなんだよォ!」
上空からの突き。だが――!
「避けれるッ!」
ソニックムーブで高速で後退し、地面を蹴って再びランサーに突貫する…!
そのまま複数回高速で斬撃を放つが、全て槍で弾かれてしまう。
「嬢ちゃん、スピードはまぁまぁだ。それに比べて、剣術はまだまだだぜッ!」
勢いよく弾かれて吹き飛ばされる。
「そうですか、なら」
超上空まで高速で移動する。
そして右手を前に出し、ミッドチルダ式魔法陣を展開する。
一枚…、二枚…、三枚…!
「“トライデントスマッシャー”!!!」
三つの巨大な雷の砲撃がランサー目掛けて放たれる。
大きな爆発音と共に、ランサーが居た場所が爆煙に包まれる。
終わったか…?…いや、まだ殺気は消えていない…!
この刺すような殺気。気を抜けば何時でも殺されてしまうような感覚。その殺気は、まだ私に向けられたままだ…!
「バルディッシュ!ジェットザン…」
「今の砲撃はなかなかだったぜ、嬢ちゃん」
後ろっ…!?マズい!
そう思った瞬間に、私の背中に衝撃が走る。
空中をものすごい勢いで墜ちていく。後ろから蹴り落とされた…!
実力の差は歴然だった。どう抗おうとも全て返される。
これが…サーヴァント…!
前に、はやてがアキラと引き分けたと言っていた。その話を聞いて、正直私はサーヴァントという存在を侮っていた。
はやて…、どうやってはやてはこんな実力者と渡りあったんだ…!?
「くっ…!」
泣き言を言ってる場合ではない、いや、そんな暇はない…!
「くそぉおっ!」
向かってくる気配だけを頼りに斬撃を放つ。しかし、そんな斬撃が通じる訳もなく、地面に倒される。
そして、首筋に当てられる槍先。
「嬢ちゃん、魔術師にしてはよくやった方だ。だけどな、これで終いだよ」
そして、私の首を落とす斬撃が放たれた。
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